ジョーカー
「ノック・ノック・・・」
公開年:2019
監督:トッド・フィリップス
上映時間:122分
突然笑い出してしまう病気を持つアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、ピエロとして芸人の仕事をしながら、人気コメディアンであるマレー(ロバート・デ・ニーロ)に憧れ、自分もコメディアンになることを夢見ていた。ある夜、電車の中でピエロのメイクで笑い出してしまったアーサーは若者たちに暴行を受け、防犯のために同僚から借りていた銃で彼らを殺してしまう。殺した相手は実業家トーマス・ウェインの産業の職員だったが、メイクのおかげで身元はバレずに済み、ピエロの仮面を被った殺人者としてアーサーは貧困層から絶大な支持を受けるようになる。
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ネタバレに近いことを書いていますのでご注意ください。
オープニング、若者に暴行を受け、倒れこむアーサーの上に大きく「JOKER」の文字。アーサーはのちに「俺の人生は悲劇じゃない、喜劇だったんだ」と語ります。悲しい追いかけっこで始まるこの映画は、白い光に包まれた追いかけっこで終わります。これは喜劇なのです。
この話はアーサーの自分さがしの物語でもあります。母親に育てられたアーサーは、父親の愛情を確かめたかったのかもしれません。そして愛を探し求めた果てに、その思いは儚く崩れ落ちることになります。そこから彼はジョーカーと名乗り始めます。
現実の中に妄想が突如挟まれますが、エンディングになるにつれ、その境目は曖昧になります。妄想に見えていたことが、最後には現実のことのように語られます。
アーサーが人を殺した時、とてもハッピーな音楽がかかります。悲劇的な瞬間の後に、必ずアーサーは力をみなぎらせます。アーサーは最後にこんなセリフを吐きます、「このジョークはあんたには理解できない」と。
映画『ジョーカー』本予告【HD】2019年10月4日(金)公開
▼この映画の人気コメディアンとして登場しているロバート・デ・ニーロ。今回のキャスティングはこの映画があってのことでしょう。
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