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ローズマリーの赤ちゃん《悪魔に憑かれた夫婦、オカルトホラーの名作》

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「悪い噂はどこにでもあるわ」

公開年:1969

監督:ロマン・ポランスキー

出演:ミア・ファロージョン・カサヴェテス

上映時間:136分

駆け出しの役者ガイとその妻ローズマリーは、新居探しのためニューヨークのとあるアパートに訪れる。そこにはかつて悪評高い霊媒師が住んでいたという噂があったが、立地の良さや安さから二人はそのアパートで暮らし始める。ローズマリーは隣のカスタベット夫婦の部屋の居候テリーと会うが、その後テリーは7階から転落死する。そこから始まったカスタベット夫妻の一線を超えた親切心に、ローズマリは不安を感じ始める。

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ミア・ファロー演じるローズマリーがとても可愛らしく、ポランスキーの趣味かな?と疑ってしまうのは置いておいて、その可愛らしい姿が、中盤で痩せこけた骸骨のようになってしまうのは見ていて辛かったです。あれは実際に痩せていると思うので、過酷な役作りを想像させられました。

話はオカルトホラーといった感じで、新婚生活や妊娠の不安や恐怖を描いた不気味な作品に仕上がっています。特に中盤の悪夢のシーンは恐ろしい中にも美しさがあり、映像技術として今見ても革新的に感じます。

笑ったのは、カスタベット夫妻の登場シーン、あれ、、林家ペーパーじゃ、、あの登場からは予想もつかない恐ろしい展開になって行くのですが、信用できない隣人ということを匂わせるためのあの衣装だったのでしょう。

今見るとストーリーにそこまで目新しさを感じないのは、現代でも同じテーマを扱っている作品が多いからかもしれません。最近の映画だと「ヘレディタリー 継承」にかなり近い印象を受けました。

しかし今見ても普通に怖い作品であることは間違い無く、幼さと不気味さを感じさせるサントラも非常に素晴らしかったです。


Rosemary's Baby (1968) - Trailer

 

ロマン・ポランスキー監督の2012年の作品の感想です。

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 ▼この後、現実でポランスキーの妻、シャロンテートが殺害される事件が起こりました。タランティーノ監督がその事件を描いた作品の感想です。

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ローズマリーの赤ちゃん最新版といった感じの、アリ・アスター監督「ヘレディタリー 継承」。めちゃくちゃ怖いので鑑賞注意。

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